Webメディア「プロフェッショナルの選択」へようこそ。
本日は、素敵なゲストをお迎えしています。
株式会社ミラクルエッグ代表取締役の
近藤順子さんです。
近藤さん、本日はよろしくお願いいたします。
特に洋菓子専用の卵の販売に、
力を入れていらっしゃいます。
売り上げの約7割が鶏卵および鶏卵加工品で、
お客様の9割はパティスリーやプリン専門店とのこと。
多くの洋菓子店で愛用され、
その品質の高さが支持されています。
また、
ご家族が口にする食品の安全性にもこだわり、
オーガニックファームを運営されるなど、
幅広い視点から「食」に
向き合っていらっしゃいます。
本日は、近藤さんの貴重なお話を
じっくり伺っていきますので、
どうぞ最後までお楽しみください。
では早速、お話を伺っていきたいと思います。
まず初めに、近藤さんが提供されているサービスを
お伺いしてもよろしいでしょうか?
弊社は洋菓子専用の卵を作っておりまして、
それを日本中のパティシエ、洋菓子屋さんに
卸すという仕事をしております。」
ご説明いただき、ありがとうございます!
それでは、このサービスが成功されるまでには、
きっと重要な決断があったのではないかと
思いますが、サービスの成功に繋がった、
初期の重要な決断や行動は何だったのでしょうか?
「自社の強みにサービスを絞った
ということかなと思っております。
当初は一般的な卵の卸業という感じで
スタートしたんですけど、
経営の勉強を進めていくうちに、
自社の強みって何かな?というところに
思い至りまして、
そこで考えたときに、
弊社のお客さんのほとんどが
洋菓子屋さんだということに気が付きました。
これは長年、作り手さんの傍にいたからこそ
わかることっていうのがあるんじゃないかな
ということで、
卵屋さんという位置づけから
お菓子専用の卵を作りますっていうところに
絞ったことかなという風に思っております。」
現在のご成功につながっているのですね。
そして、そうした決断をもとに
サービスを発展させる中で、
お客様の期待を超えるために、
どのような工夫をされているのか、
とても気になるところですが、
お客様の期待以上のサービスを
提供するために、
意識されていることは、あるのでしょうか?
「お菓子専用の卵っていうところで、
普通の卵と違うなという風に思うのは、
お菓子を引き立たせるような色とか、
匂い、卵の生臭みができるだけないように
というところで、
そういうところに気を配っております。
また、お客様がお菓子屋さんなので、
お客様の安全ということも考えて、
鶏卵業では一般的な
ホルモン剤と言われるものですとか、
大量生産には不可欠な抗生物質を
弊社は使っておりません。
コスト面の観点から、
一般的には科学的な着色料っていうのを
鳥に与えるわけなんですけれど、
そういったことも一切しておらず、
黄身の色の濃さっていうのは天然で、
品質に優れた卵を作ろうということで、
一般的な卵との違いを作っております。
もう一つは、どこの業種業態さんも
そうだと思うんですけど、
コスト高、原料高騰ですとか、
人手不足、承継がままならないっていう
跡継ぎ問題などがございますので、
そこに的の当たった、
お力添えができるようにということで、
弊社は、チームメンバーの全員が、
経営を学ばせていただいています。」
常に考えられている姿勢が、
本当に素晴らしいと感じました。
では、実際にお客様からは
どのようなお声をいただくことが多いのでしょうか?
「弊社の商品は洋菓子専用卵『日光金乃卵』
という商品なんですけど、
こちらは日本のいわゆるトップパティシエ、
洋菓子の世界で長年やってる方からも
ご愛顧いただいておりまして、
『ここの卵ってほんと最高だよ』
『よそは使わない』
と言っていただけることが多くてですね。
ある有名なシェフなんかは、
コロナとか鳥インフルが重なった時に
卵の供給っていうのが切れたんですね。
その時に、やっぱり弊社からも
供給っていうのが足りなくなった
時期がございまして、
その時にお客様が、
地元の他の卵を使うっていうことをせずに、
『この日光金乃卵っていう卵を
使えないんだったら、お店を閉める』
と言って、
お客様にチラシと、
お詫びのクッキーを配りながら、
店頭に立たれて、
『こういった事情で
弊社の選んだ卵が運ばれてこないので、
お店を閉めさせていただきます』
ということで臨時休業された、
というストーリーがございます。
これを聞いた時には、さすがに
涙がこぼれた、ありがたいお話でした。」
ありがとうございます!
お客様の声からも、近藤さんのサービスが
多くの方にとって大きな価値を
生んでいることが伝わってきました。
ですが、ここまで多くの方に
喜ばれるサービスを築かれるまでには、
きっと大変なご苦労も
あったのではないかと思います。
これまでの成功に至るまで、
最も大変だった瞬間と、
それをどう乗り越えられたかを
教えていただけますか?
「一般的な答えとしては、どんなことがあっても
ビジョンとか夢は諦めないできました
っていうところだと思うんですけど、
本当のところ、
一番自分の大変だったなと思うのは、
自分が女性で経営者であるということに、
こだわりすぎてしまっていて、
主人がビジネスパートナーでもありますので、
どうしてもビジネスに私心を入れてしまって、
ここは男性を立てなくてはいけないとか、
ここはお任せして私は引こうとか、
そういうことが結果的に
判断とか決断の遅れを生んで、
数年レベルで自社の成長、発展が
遅れたなっていうところなんですね。
それを乗り越えたのは、
女性であるとか男性であることを超えて、
一人の事業主として、
この会社とお菓子業界、鶏卵業界を、
力づけて発展させていこうという位置に
立てた時だったんですよね。
性別を超えて、人として事業主として、
頑張っていくというところに腹をくくった、
コミットしたところかなと思います。」
そのご苦労を乗り越えられたからこそ、
今のご成功があるのだと、実感致しました。
それでは改めまして、
本日は貴重なお話をありがとうございました!
近藤さんのご経験を伺い、
成功の秘訣が努力だけでなく、人を思いやる心や
柔軟な対応力にあると感じました。
リスナーの皆さんも、何か気づきやヒントを
得ていただけたのではないでしょうか?
次回も、皆さんの毎日に
プラスになるようなお話をお届けしますので、
ぜひ楽しみにして頂ければと思います!
それでは、またお会いしましょう。
ご清聴、ありがとうございました!