「“私が教えていいの?”——その迷いを超えて」
—— “まずはやってみる”が、未来を変えていった
何か新しいことを始めようとする時。
「怖いな」と感じるのは、当たり前の感情かもしれません。
でも、そこで一歩を踏み出せる人は、そう多くはありません。
彼女の最初のチャレンジは、“教える”という行為でした。
しかも、それは自分自身がまだ未経験の領域。
「最初は怖かったんです。“やったことないこと”をやるのって、やっぱり不安ですよね。
でも、“まずはやってみよう”って、決めたんです。完璧じゃなくてもいい、とにかくやってみようって」
彼女が選んだのは、「アクティブマインドフルネス」というマインドフルネスベースのエクササイズを教えること。
どうやって教えればいいのかも分からない中、彼女はまず“先生を探す”ことから始めました。
「当時アメリカに住んでいたので、日本語で教えてくれる先生を探したんです。
オンラインで3つくらい見つけて全部に連絡したんですけど、返事が来たのは1つだけ。
でも、そのたった1つのご縁が、すべての始まりになりました」
プライベートレッスンをお願いし、オンラインで学びながら資格を取得。
そして、彼女は“音声メディアのクラブハウス”という場で、教えることを始めました。
「最初は“私が教えていいの?”ってすごく思ってました。
だから、全部原稿を書いて、それを読み上げるような形でスタートしたんです。
でも、少しずつ“伝える”ことにも慣れてきて、気がついたら、1日に200人が聞いてくれるようになっていました」
怖くてもいい。完璧じゃなくてもいい。
まずはやってみる——その一歩が、人生を大きく変えていくことがある。
彼女の物語は、そんな“勇気の連鎖”で始まっていました。
「“あ、私、変わってるかも”って思ってもらえるように」
—— 小さな変化を“実感”に変える言葉の力
コーチングでも、アクティブマインドフルネスでも、
共通して彼女が大切にしているのは、変化を“本人の実感”として届けること。
「来てくださる方たちが抱えている悩みが、少しでも良くなったり、変わったりしたら、
私が言葉にしてお伝えするようにしています。
“あ、ほんとだ。私、変わってる”って思ってもらえるように」
変化は、気づけなければ“なかったこと”になってしまいます。
「意識と達成感を感じてもらえるように、
私の方からも“変わってるよ”って伝えるようにしているんです」
ほんの些細なことであっても、
「ちゃんと前に進んでいる」と気づけた瞬間は、次の一歩への自信となります。
彼女のさりげない声かけは、
そんな“内なる成長”を見逃さず、やさしく光を当ててくれる存在になっています。
「語れる“私”を育てるために、たった3分でも寄り添いたい」
—— パッションを言葉にして伝える、その先にある共感と行動
「語れる私になる」——
それは、ただ話せるようになるという意味ではありません。
彼女が伝えたいのは、自分の中にある“情熱”を、言葉という形にして届けられるようになること。
「今は、“語れる私になる”という講座をやっています。
その人が持っているパッションを、語れるカタチにする。
そうすることで、その言葉に共感した周りの人たちが、触発されて、
“私もやってみよう”って動けるようになる。そんな人を増やしたいと思ってるんです」
受講生たちは、講座で得た“語れる力”を使って、
InstagramやFacebookでライブ配信をするようになります。
「“みなさん、ぜひ語ってみてくださいね”って伝えると、
本当にみなさん、行動されるんです。
短い時間でもいいから、ライブに挑戦してくださって」
そして彼女は、その“行動の瞬間”を見逃しません。
「生徒さんがライブしてる時間があったら、
できるだけそのライブに入って、3分でも5分でも、
そのときの“エネルギー”を含めて見させてもらうようにしています」
ただ見るだけで終わらせない。
見たうえで、その場の印象や伝わり方を丁寧にフィードバックとして届ける。
その積み重ねが、受講生の自己信頼や表現力の向上に直結していくのです。
「たった数分でも、“見てくれてた”っていう安心感とか、
自分が発した言葉にリアクションがあるっていう経験が、すごく大きいと思うんです」
講座の時間外であっても、彼女のサポートは終わらない。
実践に挑む受講生のライブにそっと立ち会い、
その空気感を受け取って、丁寧にフィードバックを届けていく。
そこにこそ、彼女の“満足度を高める工夫”が息づいています。
「“想い”を語る力が、誰かの人生を動かしていく」
—— ストーリーの先に生まれた、新しい出会いと確かな成果
人が動く時。
それは、商品のスペックに感動したからではなく、
“誰かの想い”に触れた瞬間かもしれません。
彼女のもとで学んだ講座生たちは、ただ話す技術を身につけただけではありません。
「なぜこれを届けたいのか」を自分の言葉で語れるようになった
その変化が、思いもよらない成果へとつながっていきました。
ある講座生さんは、ピアノの先生たちを対象にした講座を運営しています。
その名も「ピアノプラス」。
“ピアノだけじゃない、プラスの何かを届けたい”という願いから生まれた名前です。
彼女がインスタライブで語ったのは、
ピアノの先生として歩んできた中で感じた「もっと早く知っていたら…」という想い。
過去の自分に届けたいほどの“本音”を、画面越しにまっすぐ伝えたのです。
そのライブを通じて、自分の存在を知らなかった方からも講座のお申し込みが入りました。
そしてその1回の開催で、生まれた売上は50万円。
それは、ただ商品を紹介したからではありません。
“どうしてこの活動をしているのか”を語れたからこそ、
相手の心に届いたのです。
また別の講座生さんは、クリスタルを扱う方でした。
彼女はライブやリール動画を通じて、こう伝えました。
「クリスタルを持つだけで幸せになるわけではない。
でも、自分が行動することをサポートしてくれる。
人生を変えるのは、いつだって自分自身なんだ」と。
そのメッセージが届き、公式LINEには新たに50名以上が登録。
そしてその流れから、70万円の売上が生まれました。
決して売り込んだわけではありません。
自分の信じる世界を、語れる形にしただけなのです。
彼女が提供しているのは、
“話せるようになる”ことではなく、“想いを届けられるようになる”こと。
ただ商品の良さを並べるのではなく、
「なぜそれを届けたいのか」
「私はどんな人間なのか」を、言葉にできるようになること。
それが、“語れる私になる”という道の本質。
そしてその道を歩み始めた人たちが、
確かに誰かの心を動かし、人生の景色を変え始めているのです。
「言葉じゃなくて、想いでつながる」
—— 混乱の中でも問い続けた、“私はやめるのか?”
最初の壁は、言葉だった。
彼女の夫は、日本人ではない。
そもそも使う言語が違うなかで、ふたりは一緒にビジネスを始めました。
英語でのやりとりの中、自分が伝えたいことがまったく伝わらない。
「なんで分かってくれないのって、泣いたこともありました」
けれど彼女は、そこで立ち止まらなかった。
「もしかして、伝え方が違うのかもしれない」
そう気づいた彼女は、自分よがりな言い方ではなく、“相手を想う伝え方”を意識するようになりました。
すると、夫の反応が変わった。
「前は“君が間違ってる”って跳ね返されたことも、“そう思うんだね”と受け止めてもらえるようになりました」
英語は彼女にとって第二言語。
引け目も、もどかしさもあった。
でも彼女は、英語の“正しさ”を磨くのではなく、想いを届ける努力を選びました。
「言葉じゃないんです。やっぱり想い。
拙い英語でも、“こうしたい”という気持ちが伝わるように…」
その想いは、夫との信頼を育み、ビジネスにも追い風を与えました。
そして、もうひとつの挑戦がやってくる。
夫との事業に加え、自分自身のビジネスも立ち上げはじめた彼女。
そのうえで、子育てもあった。
当然、時間はなくなる。心も身体もいっぱいいっぱいになる。
でもそんな時、彼女がいつも自分に問いかけていた言葉がありました。
「これは私がやりたいからやってるんだよね?
誰かに頼まれてやってるわけじゃないよね?」
時間に追われてイライラする日も、
子どものお迎えや、夫とのミーティングが重なって混乱する日も、
彼女はいつもこう問いかけて、自分を引き戻した。
「やめるの? それでも、やりたいんじゃないの?」
カオスのような日々。
でも、そのすべてを“自分が選んだ”と認めることで、
彼女は情熱と責任と人生への意思を、もう一度、自分の手に取り戻していったのです。
「やりたいことをやり続けるためには、やることはやらないと。
子どもの迎えも、話しにくいことの話し合いも、全部、私が決めていくんだなって思いました」
これは、ただの努力の物語ではありません。
「どう生きたいか」を、自分で選び取っていくための、静かな覚悟の物語でした。
彼女が歩んできた道のりは、
“カオスの中にあっても、自分の軸を見失わない”——
そんな強さを、そっと私たちの心に刻んでくれるように感じました。
想いを言葉にすること。
それは、自分のためでもあり、
同じように誰かの背中を押したいと願う人のためでもある。
彼女が語ってきたのは、ただの成功物語ではありません。
迷い、葛藤しながらも「やりたい」という気持ちに向き合い続けたーーそんな等身大の覚悟の軌跡でした。
どんなに忙しい日々の中でも、
どれほど心が揺れたとしても、
「私はどう生きたいか」と問い続ける彼女の姿に、
きっと多くの人が、自分の人生を重ねていくことでしょう。
語れる私になる——
それは、自分自身に“YES”を届ける、そんな最初の一歩なのかもしれません。
ビバヒルママ社長 Emilyさん
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