突然ですが、質問です。
あなたが、とびっきりカッコいい服を買ったとします。なぜその服を選んだのでしょうか?
「デザインがカッコよかったから?」
「高級ブランドだったから?」
でも、それだけでは説明がつかない場合があります。
たとえば、なぜそのブランドじゃなきゃダメなのか?
これがまさに「WHYから始める」ってことなんです。
「WHYから始めよ」って何?
サイモン・シネックという人が「ゴールデンサークル」という考え方を提唱しました。簡単に言うと、
・WHAT(何をするか) : 商品やサービスそのもの。
・HOW(どうやってやるか):独自の方法や技術。
・WHY(なぜやるのか):そのブランドや活動の存在理由、大義。
彼は、「成功する組織や人々は、必ず『WHY』から考える」と言っています。なぜなら、人はモノを買うとき、モノそのものではなく、その背景にある「信念」や「思い」に共感しているからです。
例えるなら、仲間集めと同じ
たとえば、地元のイベントで「集まろう!」と声をかけるとします。
・「WHAT」だけ伝える場合:「とりあえず、花火大会があるから行こう!」
→ 聞いた人は、「それなら家で見てもいいかな」となるかもしれません。
・「HOW」を足す場合:「とってもいい席を取る方法を知ってるから、一緒に行こう!」
→ ちょっと興味を持つ人もいるけど、まだそれだけでは全員が動きません。
・「WHY」から始める場合:「この花火大会は、町を盛り上げるためにみんなで力を合わせて作ってるんだ。私たちも一緒に参加して、この町をもっとカッコよくしよう!」
→ これなら、「なるほど、それなら行きたい!」と本気で共感してくれる人が増えるんです。
ブランドでも同じことが起きる
AppleのiPhoneがなぜ人気かを考えてみましょう。
・WHAT(何を売っているのか):「スマートフォンです」
・HOW(どうやって売っているのか):「デザインが美しくて使いやすいです」
・WHY(なぜそれを作っているのか):「世界を変えるために、私たちは人々の可能性を広げる道具を作っています」
この「WHY」があるから、Appleはただのスマホメーカーではなく、「自分もAppleの信念に共感している」という仲間意識を生むんです。だからみんな「iPhoneじゃないとダメ」になるわけです。
「WHYから始めよ」の身近な例
たとえば、仲間で何か新しいことを始めたいときに、いきなり「これをやろう!」って言うだけでは、周りは乗ってこないかもしれません。
でも、「なんでこれをやるのか?」を先に話すと、みんなの気持ちは一つになります。
たとえばこうです:
・「地元をもっと盛り上げるために、私たちで何か作ろう!」
・「この町が好きだから、みんなで守りたいんだ!」
「WHY」があると、人は動きたくなるし、本気でついてくるんです。
「WHYから始めよ」は、どんな状況でも使える、超パワフルな考え方です。大切なのは、目の前の行動や商品ではなく、その根っこにある「なぜそれをするのか?」を考えることです。あなたが本気で信じている「WHY」を伝えれば、きっと誰もが聞き入るはずです。